高齢者をケアするためのレクリエーション

介護施設におけるレクリエーションの役割・重要性について解説

高齢者レクリエーションを楽しんでもらうコツ

介護職員の悩みに、利用者のみなさんにレクリエーションを楽しんでもらえているのだろうかというものがあります。頑張って企画し実施したものの、あまり盛り上がらなかったり途中で抜けてしまう人がたくさんいたりすると落ち込んでしまいます。

利用者にレクリエーションを楽しんでもらうコツはないのでしょうか。高齢者のデイサービスでは、毎日何らかのレクリエーションが行われています。その中で、人気があるレクリエーションをいくつか紹介するので、企画の参考にしてください。

体を使うレクリエーションでは、音楽に合わせて体を動かすリズム体操やチームになって先頭の人からバトンを渡して往復し、早いチームが勝ちというバトンリレーゲームが人気です。これだと車いすの利用者でも楽しめるでしょう。

頭を使うレクリエーションで人気なのは、脳トレクイズやなぞなぞ、回文、しりとりなどです。これらは着席して全員で参加できるので、結構盛り上がります。

指先を動かすレクリエーションでは、折り紙やお手玉、そしてお菓子作りなどが人気です。折り紙は作った作品を施設に飾ると喜んでもらえます。お手玉は、ただ単にお手玉をするだけでなく、隣の人とキャッチし合うのもおすすめです。

そして口腔機能を高めるレクリエーションも人気です。吹き戻しという巻き笛は、音も出るので楽しみながらできます。口の周りの筋肉が鍛えられ、誤嚥防止に役立ちます。

これらが人気のあるレクリエーションの一部です。これをそのまま使っても良いですし、これらをヒントに新しい遊びを考えてみるのも良いでしょう。

レクリエーション企画は介護職員の仕事

介護職員の仕事は利用者の送り迎えやリハビリ、食事、排泄介助、掃除など様々あります。その中でも、利用者のみなさんが楽しみにしている高齢者レクリエーションの企画、進行も介護職員の仕事です。

レクリエーションやイベントは年間で企画し、季節ごとに変えるように工夫しています。もちろん介護施設の規模やどんなサービスを提供しているかによってそれぞれが考え、高齢者の利用者全員が楽しめるよう、考えています。

最近のレクリエーションは、介護職員のスキルや経験によって多様化しており、そのためか2014年にはレクリエーション介護士という資格も登場しました。これには1級と2級があり、高齢者施設でレクリエーションの企画と提供ができるものです。

レクリエーション介護士は、介護の仕事をしながら、レクリエーションの企画から実施までを任されていることが多いです。レクリエーション介護士という資格が無くてもレクリエーションの企画や進行はできますが、このような資格があればレクリエーションの企画もスムーズに進むことでしょう。

レクリエーションは高齢者の意欲を高めたりリハビリの補助になったりする存在です。レクリエーション介護士の資格を取得すれば、今まで長時間悩んでいたレクリエーションの企画や進行がすんなりと行えるようになるため、業務の効率化、負担の軽減にもつながります。

介護職員の中には仕事とわかっていてもレクリエーションの企画や進行が苦手という人がいます。そんな人の助けにもなるレクリエーション介護士は、現場で重宝されることでしょう。レクリエーションの企画や運営に不安がある人や、自信がないとう人は《介護職お役立ち【レクリエーション辞典】》というサイトに目を通してみるのも良いかもしれません。